【精神科病院の作業療法士】わがままな患者さんの相手に疲労困憊。やめたいと言いながら2年間過ごした話

【精神科病院の作業療法士】わがままな患者さんの相手に疲労困憊。やめたいと言いながら2年間過ごした話

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
24歳

【当時の職業】
作業療法士・精神科病院に最初は勤務。現在は地域密着型の呼吸器内科病院で勤務中

【当時の住まい】
実家のマンションで親と同居

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
転職して、同じ業種の別の職場で働いている





【就職のきっかけと経緯】
もともと、精神科病院でメンタルケアや作業を用いた楽しい時間を患者様と過ごしたくて精神科病院へ就職しました。

【環境と仕事内容】
作業療法士として集団プログラムをおこなっていました。
カラオケや手芸・映画鑑賞などのプログラムが多かったです。
スタッフはOTR1人に対してOTAが1人。
プログラム次第で変えていました。
離院を防ぐためNsや事務職のスタッフにも付き添ってもらうことやエレベーター誘導の際もスタッフの付添での実施でした。
休日は不定休・給料は手取りで15万円程度。
寮はなく住宅手当も2000円程度でした。

【大変だった時期】
学校卒業後、就職をしたが理事長や院長の方針が厳しく年間休みがすくない状況だった。




【大変だったこと】
精神科作業療法の加算が高いため理事長や院長から限界まで患者を連れ出して算定をするようにと言われていた。
熱がある患者もベッドで廊下へ連れ出しプログラム参加とみなすため難しいものがあった。
また、算定が少ないと理事長から呼び出しがあり、3人いつもより少ないけどどうして参加ができなかったのかと詰められるため新卒からずっと怖い思いを感じていた。
幸い同僚はいい人が多かったが理事長の方針に対して断ることができないため監査ギリギリのラインを探りながら集団リハビリの算定を取るため、同僚内での不平不満も多くギスギスした雰囲気になることが多かった。
離職率も高く、長く続いているお局様たちが新卒をいじめるためあまり新人が育成できない状況であった。

【大変だった期間】
現在は転職し、精神科病院では2年ほど勤務しました。




【当時の心境】
同僚に恵まれていたものの、理事長や経営者たちに感じる嫌悪感が強く、就職時は土日休みのはずだったが徐々に土日も出勤が増え契約とちがう状況になることが多かった。
その都度、同僚に慰められたりご飯に連れて行ってもらえることが嬉しくしんどさがあったものの、続けて働いていた。

【職場が大変だった原因】
経営者たちの考え方が根底にあり、それに至ったものは精神科作業療法の算定の点数だと思います。
集団リハビリだからこそスタッフ不足で算定も取りにくいのに、経営者は点数を増やすために少ないOTで回していこうとする所が問題ではないかなと感じています。




【仕事で良かったこと】
患者様が退院して外来であったときに笑顔で話かけてくれたときが嬉しかったです。
精神科病院なので長期的な入院になることが多いですが、退院して何事もなく過ごしてもらえるのはやっぱり嬉しいことですし、作業療法士で良かったなと感じました。




【特にひどかった最悪の出来事】
患者様の中でアルコール依存症とパーソナリティ障害を患った若い男性の方が入院されていました。
その方とか変わっていく中で距離が徐々に近いなと感じてきたためスタッフと相談し関わる時間を減らしていましたが、何もこちらからは恋愛関係の話もしていないのに「あいつが俺と付き合うと言った。」などの発語や暴力的になることがありました。
病気による色恋の妄想言動はよくあることだったのですがそれを言葉だけではなく暴力まで発展していったのは初めてなので怖かったです。
人と関わるときの距離感や優しいだけではなく厳しさも大事だということはその時初めてしりました。
基本、優しく患者様から好かれたいと思って優しい声掛けしかしていなかったのでルールを徹底させるということを伝える難しさを感じていました。




【相談した人・助けてくれた人】
同僚や上司に相談し、プログラム内でも話を極力控えるようにと話を受けました。
患者様が起こってきても男性スタッフが対応し、女性は極力話をしないようにとプログラムの変更等も行ったことを覚えています。
その後も落ち込んでいた私を同僚がご飯に連れて行ってくれました。

【改善のための行動】
とにかく日頃から病棟で過ごし多職種の人と仲良くなり相談をできる環境をつくった。
積極的に飲み会にも参加して繋がりをふやすことで今回のようなことが起きたときに相談したり泣いても慰めてくれる人を自分から作りに行った。




【現在の状況と心境の変化】
2年ほど経ったところで精神科病院を退職し、私は地域密着型の呼吸器内科病院に転職しました。
今の病院では好きだったメンタルケアや認知症の勉強もさせてもらいながら院内だけではなく外来・訪問リハビリ業務に取り組んでおりとても充実しています。
結婚して旦那様もいるので暴力的なエピソードがなくなり自分のメンタルケアもしっかりと行えるようになりました。

【学んだこと】
気持ちを強く持つこと。
いくら患者様に怒られても、ルールに逸脱したことは駄目だと伝える。
それを徹底して行う強さをもつこと。



【当時の自分へのアドバイス】
声掛けをもっと上手に。
だめなときはしっかりとだめと伝える気持ちの強さを持つこと。
無理はしないに越したことはないけど、やることはしっかりと徹底してやる。
怒ってくる患者様にそんな真正面からぶつからなくても大丈夫。
なるようにしかならないから、その言葉をうまく受け流せるような人になれるように強い心を持って仕事につとめてほしい。