【訪問看護ステーションの理学療法士】勤続10年。やりたかった場所に配属されたのに介護の人員不足をカバーする日々。

【訪問看護ステーションの理学療法士】勤続10年。やりたかった場所に配属されたのに介護の人員不足をカバーする日々。

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
21〜28歳

【当時の職業】
デイサービス、有料老人ホーム、介護予防など行っている施設の中の訪問看護ステーションの理学療法士

【当時の住まい】
賃貸アパートで一人暮らし

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
その職場にまだいるが、今は育児休暇中





【就職のきっかけと経緯】
退院された方の在宅でのリハビリを行って在宅生活の維持を継続していって欲しいと思い、訪問リハビリサービスがある会社に就職した。
学生の際に実習した施設が雰囲気が良く、そのまま面接してもらい、就職に至った。

【環境と仕事内容】
訪問看護ステーションから自宅でリハビリを行う理学療法士。
事業所は4つあり、それぞれにデイサービス、ショートステイ、有料老人ホーム、小規模多機能などが併設している。
会社全体では職員数は300人ほど。
患者は要支援者から要介護者まで。
日勤のみ。
休日は週休2日で、時折休日出勤がある。
給与は手取り月18万ほど。

【大変だった時期】
最初から即戦力と期待され、介護職が人手不足なのでおむつ交換や入浴介助も行っていた。




【大変だったこと】
ブラック企業だった。
残業手当てはみなしで給料に入っている、という説明のみ。
残業するときはタイムカードを打刻してから残っていた。
週に3回は会議があり、会社への拘束時間が長い。
就職時に説明されたボーナスの利率が急に変更になり、3年未満は満額の30%のみだった。
月に一回社長からの理念教育があり、毎回レポートを提出し、怠るとボーナスから差し引かれた。
手広く事業を行なっており、所属は訪問看護ステーションの理学療法士なのに、デイでの体操や個別リハビリ、ショートステイでの個別リハビリ、有料老人ホームでの個別リハビリや体操、自分が関わっている事業の報告書や計画書作成など実業務プラス書類業務が多かった。
自分の担当でない事業の書類も多かった。

【大変だった期間】
一時的なものが何年かのスパンで波のようにやってくる




【当時の心境】
毎日どう時間をやりくりしてこなしていくかが大変だったが、人間関係がよかったのでそれだけが救いだった。
人が良かったので相談や質問がすぐにできた。
だんだんと老人のことが嫌いになり、老人が多すぎてこの国はだめになるんだなと思うようになった。

【職場が大変だった原因】
介護業界の人員不足、高齢者の増加。
管理者が部下の力量を把握できず配置違い。
会社の特性で、1人の職員にいくつもの仕事が乗っかっている。




【仕事で良かったこと】
利用者の身体的、生活の改善があり、リハビリを卒業するとき。
長年関わりを持ってその家族と信頼関係が築けたときは、利用者が亡くなってもその関係が続いたりする。
自分の家族以上の関わりをもってもらえたりする。




【特にひどかった最悪の出来事】
患者様の自宅へ訪問リハビリに行った際に、その患者が疥癬にかかっていた。
ケアマネもそれを把握していたのになにも連絡がなく、素手で患者に触ったため後日自分も罹患した。
認知症患者の家に訪問したら玄関先から部屋まで便まみれで、家の人はみんな仕事に行っているためおらず、患者をお風呂に入れて便の掃除をした。
その認知症患者から、「さっき買ってきたから!」といつのかわからない、一口かじってある大福を出されて、「今食べていけ!」と無理やり食べさせられた。
持って帰ると言っても聞き入れられなかった。
市から撤去命令が出ているゴミ屋敷に訪問リハビリに行っていた。
床はゴミと汚れだらけで毎回靴下を履き替え、ゴム手袋とマスク二重、においがひどいので鼻の穴にメンソレータムを塗っていた。
トイレは便まみれで、浴槽でポータブルトイレを洗っていた。




【相談した人・助けてくれた人】
相談は上司や同僚によくしていた。
上司はたくさんの経験談から最善の改善策を模索してくれたし、同僚は代わりに訪問代行してくれたりと動いてくれた。
ケアマネにも相談したが、親身になってくれる人は少なく、大体がそっちでどうにかしてよというスタンスだった。

【改善のための行動】
自分のすべき仕事の優先順位をつけ、無理に毎日しようとするのではなく、する日はする、しない日はしないと決めて仕事をこなしていった。
毎日の残業が減り、する日に終わらせて効率よくできた。
定時で帰ろうとすると、効率の悪い職員が陰口を言ったりしてきた。




【現在の状況と心境の変化】
結婚して時短勤務になったが、フルタイムの仕事内容を凝縮された感じで働いている。
まわりの職員がいいので仕事は続いているが、高齢者というものが苦手になってきているのでもう長くは続かないと思う。
高齢者への需要は増えているのに、人員不足は年々深刻になってきていると思う。
子供がいるので正社員の時短勤務になったけど、祝日も仕事に出なければいけないのが大変。

【学んだこと】
就職前に、自分の就きたい職業がどれだけの仕事を担っているかちゃんと見ておくこと。
自分のなりたかった職業だからといって、その仕事に従事できてるわけではない。



【当時の自分へのアドバイス】
全部を完璧にしなくてもいいし、定時後に無理に残って仕事を終わらせていかなくてもいい。
自分のするべき仕事をピックアップして期日ごとにやることリストを作ると効率があがる。
スケジュール帳を使いこなして、その日の朝になにをすべきか考えること。
少しでも多くの文献を読んで知識をアップデートして、勉強を怠らないこと。