理学療法士になって10年。苦労をしながらつらくても一通りの経験を得ることで成長できました。

理学療法士になって10年。苦労をしながらつらくても一通りの経験を得ることで成長できました。

【性別】男性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
40歳

【当時の職業】
病院勤務 理学療法士

【当時の住まい】
両親と共に生活をしていました。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
転職して、同じ業種の別の職場で働いている





【就職のきっかけと経緯】
就職氷河期世代で仕事がなく、力仕事で腰を痛めた際にリハビリを経験したことがきっかけです。
資格を取得して理学療法士になり社会復帰しました。

【環境と仕事内容】
地元の病院勤務で理学療法士として働きました。
リハビリ科だけで約20名在籍していました。
リハビリの中でも運動機能に注目して行うのが理学療法士です。
日勤で夜勤はありませんでした。
働き方はシフト制の為に日曜日や祝日は関係なく、不定期勤務でした。
年収は400万円位と変わらず、昇給しても賞与はその分減ったりしていました。
患者さんは高齢者が多く、半分は看取りのような病院でした。

【大変だった時期】
働き始めは年齢も39歳でした。
未経験でしたので勉強しながら初めの3年は苦労しました。




【大変だったこと】
理学療法士はコミュニケーションや徒手による患者さんを治療する技術が大切であると思います。
しかしながら就職した病院は勉強会もなく、スキルアップしていくためのものがありませんでした。
私自身は外部の勉強会へ出向くことで、スキルを磨いていきました。
上司も適当な人間であったため、監査の際にはカルテを総チェックしたり無駄な作業をさせられたりしました。
比較的女性で子供を持った家庭が多かったのですが、子供の病気を理由に休みを取得するケースが非常に多かったです。
そのしわ寄せで毎朝仕事予定を組みなおすのは非常にストレスでした。
リハビリは下手糞なスタッフばかりで、予定にない有休を取得したり、仕事に熱意を持った人間が少なかったので残念です。

【大変だった期間】
私が辞めて近郊には良い病院が新設されたから、コロナでさらに環境悪化していると思います。




【当時の心境】
理学療法士としてスキルを身につけることで初めの数年間は頭が一杯でした。
頑張っても給与は上がるどころか環境も厳しくなってしまい、仲良かった先輩や同期の人間は先に見切りをつけて辞めてしまいましたが、しまいにはリハビリを受ける患者さんもいなくなてしまいました。

【職場が大変だった原因】
上司は何も考えていなかったので悪いと思いますね。
やりようはいくらでもあると思いますが、仕事ぶりを見ているとアドバイスさえする気も起きなかったです。




【仕事で良かったこと】
リハビリ職なので患者さんが入院している期間の中で回復していくことが認識できると嬉しかったです。
自分自身はやりがいは常にありました。
退院していった患者さんも数か月後良くなって顔を出してくれた時は特に嬉しかったです。




【特にひどかった最悪の出来事】
認知症の患者さんを受け持った時の事ですが、記憶がない為リハビリを行ったかどうかもわからない状態です。
行っても患者さんが家族にやっていないと話をされると、どうなっているのか等問い合わせが良くありました。
時間を決めて患者さんのご家族に見学してもらったり、予定表に時間をチェックしてもらったり、考えられうる対策をとりながら仕事介入していました。
しかしながら認知症が治るわけでもなく、正直無駄に時間を過ごしたかなという認識も少なからずはあります。
入院も患者さん自身ではなく患者さんのご家族の精神的な負担を取り除くための、レスパイトといったものでは病院ではなく、他の老健や法人ホームなど施設に預けてもらったほうが良かったです。




【相談した人・助けてくれた人】
同じ資格を取得するために通った学校の友達は、他の病院でも働いていたため相談やアドバイス、ストレス解消といった今でも良い関係でいてくれています。
同職での苦労や悩みといったものは分かり合えるものがあります。

【改善のための行動】
職場では年を追うごとに衰退が目に見えていました。
担当してた患者さんは平均して7人から8人はいたのですが、私が辞めるときは2人で単純に考えても赤字は明白でした。
そのような中でも規模を考えずに新卒採用したり、上司は何も考えていませんでしたので見切りをつけました。




【現在の状況と心境の変化】
リハビリでの考え方も変わり、自分が治療するというよりも患者さん自身が運動をして頑張ってもらったほうが効果があると思います。
現在はそのようなスタイルでの職場に転職して、こちらでも結果が出せているので良かったと思います。
残業もほぼなくなり、患者さんの為の資料作成や、無駄に体力で疲れることもなくなりました。

【学んだこと】
誰も教えてくれず、中年の自分は白目で見られていましたが。
得たものは大きく有るべきリハビリの姿すべてだと思います。
在宅や急性期、回復期といったすべての分野を一通り学ぶことはできました。



【当時の自分へのアドバイス】
一区切りのところで色々なリハビリに対するものを経験できたことが何よりだと思っています。
経験から雑誌の記事を投稿したり、学生を実習で育てたりと普通の病院ではできない経験も得たことが現在安心して仕事に取り組める糧になっています。
これからは医療だけでなく介護分野も含めて、新しい分野へすそ野を広げていきたいと考えています。